今となればどうと言うことも無い奇形花の咲き分け。
当園銘は《七瀬の美旗》
此花は安房の血が入っていて遅咲き。
遅咲きを温度かけて早く咲かせると、その花本来の
咲き方をしないことが多い。
上の写真は昔から(2004年以前から)観察しているというべきか
育てている花で球根が大きくなったある年、こんな咲き方をしてびっくりした。
へら状に茎がつぶれてそのつぶれた茎は何本もの茎かくっついて
枝分かれしていくのである。
花が全部咲くまで観察することは出来なかったが、最後はどうなっるのか
と興味津々だった。
その後、球根がこの芸をするまでに育たず、これが最初で最後だろうか。
昔の写真をスキャン しようと思ったらシステムが開かない、
で写真を写真に撮って、乗せてみた。パソコンの上に載せたので
端っこにキーボードが写っている。 実際の歳月は
2005年8月18日という記録になっている。
これ以外にも変わった咲き方をした年があった。
しかしその時は写真を撮らなかった。花はジガバチ草のように
花と花の間に7花ばかり咲いた。今思えば写真を
撮らなかったことが実に残念だ。
他人には分からない、一枚の写真に何年もの記録が我輩の
頭にはインプットされている。
漱石時代の猫がインプットだって。記憶といえばいいのにさ!
わらわせるねーーー。
哂いつつ、やめられない観察記録。
今年此花が、本当に珍しい花だということを改めて感じた。
たいした縞ではないが葉芸品であることと、兜に一切の紫点が
はいらないことで、また咲き方がかぶらず、挙がりすぎづの
いい咲き方をするということだろう。
兜が跳ね上がってきてもこれ止まり。
兜が跳ね上がって、後ろに反るものがあるが、此花は其れが無い。
初花が2006年、3年の経過観察だが、ご覧のように
兜は無点である。
他店の花を克明に調べたことは無いが、当園に限って言えば花も
兜にほんの少し 紫点がはいる。極まれに入らないものがあるかと思うと、
額片が小さかったりかぶり過ぎていて咲けなかったり、
その下の写真の花のように
花弁が薄すぎて、ゆがんだりそったりする。美しいとはいえない。
白にこだわるとしたら純白の兜は白だが現時点ではなかなか
みごたえる白が少ない。安房千鳥系があるが花が小さい。
安房千鳥には安房のよさがあるが、大輪好みの人には、細かったり、
小さかったりではずされる。
少なくとも当店のものはみな、そのようでいる。紅一点においては
無点は皆無。といっていいほど無い。あるかとおもえば、2~3年
観察していくとはいってくる。当園銘の大地などは2年無点で居たが
去年、点が入った。
下の写真はその前の年。こうして花を何年も観察して点がはいるの
はいらないのとどうでもいいようなことを何年もかかって分かって
みたところで其れがいかほどの重要性なのだろうと・・・花を見る
我輩の目玉は ・ ・ ・頭の中は???。
今年は気になる花が軒並み咲くのが遅い。
理由は分からないが、7月1日の富士の山開きに、雪が多くて頂上
までの入山が禁止されたとか。羽蝶蘭の季節になると、梅雨の
合間にむっとするような暑さにハウスの中はにっちもさっちも
行かなくなる日がかなり続く。然し、今年は其れが少ない。
涼しくて、丁度いい日和なのだ。きっとお天気のせいもあるかも
知れない。
棚を見回っていたら、ふと赤いものが目に付いた。
羽蝶蘭だ。
一昔前の花であるところを見ると、10年も前にイワヒバに
植え込んで成績悪く絶滅したものと思って忘れていたものだろう。
まるでめり込むように周りの草の奥で咲いている。
全体図がこれ↓
本当に思わず涙ぐみたくなるような、命ここにも有るよ!と
叫んでいるような気がする。
みーんなみーんな生きていきたいんだよ。ーーー
この草玉付きもおととしつけて、去年は出なかった。
そして今年、この土になじんで再生に及んだ。
着けた次の年はまず一回は衰える。かといって絶滅はしない。
退化して、息を潜めてやがてくる季節に向け命の充実を図って
いる。
待つ。手を出さない。放置ではなく気にして見て手を出さない。
其れが簡単そうで難しい。なぜかといえば、人だから・・・。
今日この日を最後に花を切った。
今はそんなことも無いかどうかスプーンなどをもってえぐってゆく
まめな人が居る。
一番確実な絶滅の道だ。
山採りしてがけから転落死することがあったくらいの
ものだから、今は工場のようなところで大量生産されている
花とはいえ、採集の血が騒ぐのでしょう。なんと言ったって
われわれは狩猟民族。農耕民族だからなーーー。
DNAがムズッ!!とするんでしょう。
増えすぎて、困ってしまった羽蝶蘭をこうして地に放して
楽しむのもいっさいのみずやりも無く、いいもんですよ。
植え込む時期は3~4月です。
大きめの穴を開けて《羽蝶蘭の球根よりという意味》
そっと傷をつけないように埋め込んでください。
花の不思議なのか、花を見る人の目の不思議なのかわからないが
小さいときは、なんとも感じなかった此花が、培養をかけてきたら
普通じゃあないと感じる。色の具合は写真に克明に伝わっていないが
渋い赤といおうか、紫の強くない赤で、花びらが多い分、色が単一で
あることが妙にさっぱりとして、花の形がすっきりと見える。
これミロ!みたいないまどきの賑やかな花の中で、「ふ~~~ん!」
という感じだ。
来年が楽しみ。今のところ誰もほめない。

大丈夫!。待ってなさい。
今年花の咲き方にばらつきがあって気になる花が
遅かった。咲いてきて3日かな、花弁が硬くてひらけないので
ようやく広がり始めたところをパチリ。
この花の下の裏側に白いつぼみが控えておりますが。
白花は遅いので、咲くのはあさってあたりでしょう。
夕方写真を撮ったら、花が真っ黒に写ったので「下弦の月」は
電気をつけたら今度はマッカッカ!この2つの花はこの色の中間です。
永くお目にかかっていられませんねーー。年に1度の再会なのに。
残念ですーーー。去年は延々と咲かせていて増えませんでしたからねー。
指でも切るぐらいの痛みで、花を切ります。ほしい人が何人も居るのに
毎年増えませんも、きまり。悪いですからね・・・・・・。
まだ咲かないのが1本あります。
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