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2009年1月16日 (金)

咲き分けを検証する⑤

羽蝶蘭を栽培していて、鉢の中に肥料を入れることを非常に嫌がる人が居る。倒れるというのである。こちらは研究者ではないから、あの肥料この肥料、あの置き場この置き場と場所を変え水遣りの回数を変えてその結果を観察した事はない。10年20年経験できる範囲は知れたものである。それを助けてくれる事が、お客さんである。お客さんは様々な場所に居て、様々な肥料を使い、水やりも様々である。加湿気味のところで(霧がかかるところやハウスの風の通らないところ)水を多く呉れたら倒れるのはあたり前だろう。山では沢の水が始終滴り落ちるところにあると言って水なんか幾ら多くとも平気という人がいる。人の話はそこだけを聞いては危ない。山の気温をその人は語っていない。山の寒さでは水が多くとも腐りようがない。旨く行くという話をする人は全部を語らない。自分が無意識で作ったうまくいく一部分を語る。それをまねして失敗する。うまく行っているという人は、残る9の部分を語っていないからだ。それを失敗して気がつく。当園では栽培を聞かれても「それなりに花が咲いて楽しめるようならば、幾らこうしなさいと他からいわれても自分が今までやってきたことを変えない方がいいですよ」と答える。相手の場所を知ることができないからである。しかし咲き分けが咲分けないといういうならば何とかしてやらねばならない。そこで春5月6月に羽蝶蘭がばたばた倒れるという話は聞かない。馬鹿馬鹿しい説明をするようだが春は夏より涼しいからだ。そこで涼しい春に鉢の用土の中にマグアンプを入れる。小粒という大きさは2ミリほどある大きさで人によりこれを中粒と言っている人が居る。その粒を2,5寸のポットに2~30粒』回しいれる。芽から上は砂にする。水は用土の表面が真白に乾いてから2日は置く。つまり水を掛けない。当園は乾燥地帯で4~5日で呉れるが渇きの悪いところでは1週間もかかるかも知れない。花が咲くまで水はバケツに水を張って鉢を4分の3まで漬け、1秒2秒3秒と5まで数えてあげ、また放置する。つけっぱなしにしない。漬けっぱなしにしろといえば真夏でもつける。それもだぶだぶの水に何日もつける。冬でもつけて腐らせる人が居る。あいまいな事をいうと自分の解釈したいように受け取る。当園とて同じである。だからはっきりいう。ポットを持って軽いなーと思うまで、やらない。水をたっぷり掛けたものと比べてその重さを計ってもらいたい。本当に咲き分けを買ったものならば、もやもやを買ったのでなければ必ず咲分ける。八王子のお客さんで、うちから珍しい花ばかりを買ってはじめた人が居た。この人はこっちのいう事を100%信じて、いわれた通りに培養した。数がないから越水を吸わせ鉢を持って渇きをはかり、1年2年商売人のこっちのプライドが崩れるほど、球根を増やし、花茎を伸ばした。この人がもし羽蝶蘭を手がけて年数が経っていたら色々な知識で、惑いが生じとてもこうはいかないのではないかと思った。こっちは数が多いから水は頭からザーザー、一つ一つ渇きを見ることもなく、粗雑である。差がでるのは明白。去年の暮れには、鉢を開けるたびに、「うわーうわー!」喚声の連続である。早いもので3年経っている。という訳でこのようにできない人のために、花後直ぐ新しい用土で植え替えることをお勧めする。トーゼン・・・マグアンプKを抜いてである。これも心配だろうから、駄花で試して見られたらよい。咲き分けを検証するの2に乗せた咲き分け2本立ちの花。この花は非常に細い鉢に植わっていたため、咲分けの球根は大きい枝またになる性質があるために鉢のフチにぶつかるようになる。そのためこのあと直ぐに植え替え、非常に成績がよかった。信じられなければ遣らなければ良いだけのことである。

こんな眼の疲れる神経労働。事何の役にも立たない徒労ではないかと懐疑にまみれつつ・・・あーつかれた。12時過ぎた。

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