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2010年6月 7日 (月)

植生保護活動

   植物の調査かな?それとも採取かな?.

お食事中の登山者だった。

植生保護のお願いすると猛反撃。

Simg_3003

「あっちに行け!あんたの顔を見ると本当にむかつくんだよ!

40年も山を歩いていて、こんない面白く無い思いをしたのは初

めてだ!」

誰かが聞いたら本当に喜びそうな台詞。

Simg_3005

「俺はわかっているんだ、テントはっては駄目だといって本当は

小屋に泊めて金儲けたいから言ってるんだ」

こういう山を愛するという人がたくさんいたおかげでねーーー。

山はズタボロ。

そんな話を登山者に語れば

「ホントかよ!そんな奴に、ガーンと怒鳴ってやればいいんだ!」

かたや

「どんな悪い人間だって面と向かって非難されると反発心が湧く、

とりあえず済みませんがと語りかけたほうがスムーズに行く」

別口は

「何も悪い事を言っているわけでは無いんだからすみませんなんて

へりくだる言い方がよくない、もっと毅然と普通に話すべきでしょう、

そういう態度だから馬鹿にされるのよ」

と、皆で言いたいことを言ってくれる。おんなじ立場で同じことをやっ

てみて、それから言ったらどうよ。場合によってはストックでぶん殴

られるのは私だ。言ってる貴方は痛くもかゆくも無いのだ。

力んでくれるありがたさはあれども・・・・・。

 

今日は、山から小屋番が下りてきた。トイレの情報を聞くと、

「なんだか、便層の中に捨てているみたいで、紙が仕切り弁に挟ま

っていた。流そうと思っても水が充分に出ないトイレだからながれて

いかないで挟まったんだな」

もう一人は

「登山道にも捨てているしね」

「そーなのよ、あれなら箱の中に捨ててくれたほうが、拾いに行く手

間がかから無い分ありがたいくらいだ」

箱の紙が減ったと喜ぶのはまだ早いか・・・・・。

Simg_3096

「あんたのやることなんて頑張ったってそんな程度よ、何もできる

訳が無いよ」というスーパウーマンの声が頭をよぎる。

「でも、今に見ていてよ、昔は山頂も道端も、塵の山だった。今は

陰で苦労してくれる人もいるせいだろうけれど、昔とは比べようも

無く綺麗に成っている。大変なことだけれど、根気よくやっていくし

かない」こんな会話で半期の反省会は終わった。

希望を持って、などと言う生易しい気持ちは湧いてこない。底なし

沼を覗くような思いがする。ただ嫌にならない、イヤ・・・うんざりし

ているな・・・・・がっくりしているな・・・・正直なところ。ただ止めよ

うと思わない自分自身が・・・ふと、ありがたい。

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