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2010年6月24日 (木)

有名なコーヒー

今回もいろんな人に逢い、色んな話をきいた。聞かされたというべ

きだろうか。

「これから登るんですか」

「はい」

「小屋に泊まるのですか」

「そーなんです」

「あそこのコーヒーは格別の旨さだそうですね」

Simg_3108

「えっ!飲んだことがありますか?」

「いえ、ないです」

「・・・・・???じゃあ、お友達が??」

「・・・・ウーン・・はい」

「大分前の話ですよね」

こんな会話をしていると、後ろで黙っていた連れの男性が

「その割で無い、旨くない」といった。

「そうですか」

「高いだけ・・・高い」

「そうですよね、800円ではね」と相槌をうった。

昔、橋本にユニーがあって、其処のコーヒー豆のブルーマウンテ

ンが抜群だった。その豆ならば嫌いな当方も、もうまいと思った。

そのコーヒーの豆屋さんが倒産した。それ以来、豆探しをしている

が、あれ以上の豆に出会わない。ブルーマウンテンを800円で出

しているようだが、それを味見してみたことが無い。コーヒーが嫌

いなせいも有る。然し事態が此処にいたっては、嫌いだからと、言

っては居られない。コーヒーを入れて飲んでみたが、少しも旨いと

思わない。

「これじゃあな・・・・・」

と一人考え込む。この話しを小屋番にすると

「その人の好みですよ、うまいという人も居るんです!」

と真剣に成って、答える。

そこで、じっと観察していると30日に8人の団体がコーヒーを注文

した。機械で挽くのかと思ったら、磨り減ってはかどらないミルで

ゴリゴリ、Sさんがやっている。そして入ったコーヒーを野外卓で

飲んだ登山者、カップを返しに来ていった言葉が

「おいしかったです!本当においしかったです!」だった。それが

嘘か誠か、顔を見れば分かる。

「ふーーーーん・・・・・・・・・!!やっぱりそうか!」と思い当たる

節に、しばし沈黙。

一人の注文ではこんなに感動はしない。これは温度と量だ。そこ

でコーヒーの注文を受けて、一人のときは7粒ぐらい量を増やす。

まず、お湯を沸騰させ容器を暖める。豆に湯を注ぎながらコーヒ

ーカップをたっぷりの熱湯で暖める。それをヤカンに戻し、ガスで

沸かしつつ少しずつ豆に湯を通す、通しつつその容器をガスの上

で、25センチぐらい離して、さめないように保持しておく、沸騰させ

ては絶対駄目。そうして淹れて出すと

「うまーーーい!!」と100%絶賛する。これが芝居なら、皆名役

者だ。イマイチだなと言う人は、口を聞かない。そこいらがメモリ。

「評判が落ちたコーヒーなんですよ」というと

「まさか、この味分からないんじゃあコーヒー飲む必要は無い、山

に来て、まさか・・・こんな本格的なコーヒー飲めるとは・・・!」

と言ってくれる。お世辞かな?と思えどそうでもなさそうだ。じゃあま

ずいコーヒーってどんなコーヒーだったのかと思えどにわか小屋

番に分かるすべが無い。心が忙しかったんだろう・・きっと。

①豆は手挽。②水が良いこと。③お湯は87度をキープ。④食事中

には出さない。こんなところが原則。かな。

世の中何に腹が立つといってまづい物に金取られるほどむかつくこ

とは無い。旨ければ高くてもいいのだ。と思う。

正直、山のコーヒー入れほど、嫌な物は無い。火がいる。水が良く

ないと駄目、豆の保管がいる、手間がいる、気合がいる。それに何

よりも景気の悪い暇な山小屋で無いと駄目で(忙しければ集中でき

ない)おまけにムキになる変な小屋番がいなければもっと駄目だろ

う。難しい問題だ。まぐれの出会いを念じよう。

思い返せば・・・・・・・・

登山道を降りてゆく、あの二人がありがたくて、青ケ岳山荘のもので

すといったら、きっと本音は聞けなかった。

感謝しつつ、後姿にカメラを向けたら、声もかけないのに、彼女が振

り返った。吃驚しつつ、其処をパチリ。(お顔が分かりませんように、

縮めまくりました。プライバシーがどうこうの時代ですから・・・・。)

Simg_2409

「HPに載せてもいいですよねーありがとう御座いましたーーお元

気でねー又いつかねー」

と去り行く背中に声を投げた。又いつか・・・?逢えたら奇跡!。

ギンリョウソウもそうだとうなずいているか。

Simg_2413

山小屋の者として、本当にありがたい二人でした。最後まで、青ケ

岳山荘ですといえなくて、すみませんでした。言ったら、気まずい

思いをさせますからね。もしかしたら自然教室で、バレタかも。

よろしくない話を拾って、改善したいと思い、お察しください。陰な

がら感謝し、お詫びいたしております。

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