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2012年2月23日 (木)

久々のヤタ尾根

ヤタ尾根は、もともと地元住民の山仕事にできた道と言われてい

る。登山道として地図に載ったのは、国体以後というが、大昔の、

その当時の地図は今、手元にない。

青ヶ岳の名の由来も、よく聞かれるが、地名から来ているという。

20010年の秋、宿泊のアルプスエンタープライズの栗原さんが、

わざわざ、地図をコピーして、送ってくださった。誠にありがたい。

この方は、とても立派な方で、登山者が、放置した缶ビールの空

き缶を黙って集めて、リュックに入れていた。心の中で手を合わ

せた。地図とともにあの姿が、目に焼き付いている。

昭和48年の地図。

Dsc09192

このところ、ヤタ(矢駄)尾根を全然歩いていない。

一度歩いてみないと・・・と長い事思っていた。つつじ新道が近い

のと、神の川林道が崩落しているのとですっかりご無沙汰になっ

ている。

Dsc09080s

熊笹の峰のへ向かう途中、台風被害がやっぱりあって、それでも

西の稜線よりましなのでは・・・?

Dsc09081s

途中西の方を見ると、東沢の源流というのか支流というのか、大き

な河原が見える。本棚沢ということか。河原の右手の山腹を切って

東沢林道が向かってくる。で、ちょっと赤く見えるのが、また林道で、

それが、山の影に消えて、この本棚沢を渡り、左の山をさらに伸び

てゆく。で、どこが終点で、つつじ新道の稜線に出ているのだろう。

で、ここでまたしばらく、山を見てしまう。

Dsc09082s

二人に追い抜かれて、熊笹の峰から、青根に向かう。

Dsc09084s

右手に向かって見える大木は、3本撚り合わさったように見える。

昔、このすぐ上に、古い大木があって、空を覆うようだった。暗く、

寒く、不気味で、ここを通り抜けて、稜線に立つとほっとした。この

木の倍はあった。その木もいつか倒れると思うことしきりで、ある

年、写真を撮った。案の定それから間もなく倒れた。今は明るい

山になった。倒れて、20年か、30年か・・・・。恐ろしい感じは、その

木の存在パワーだ。思うにわびしくて仕方ない。凄い木は、恐ろし

い。

Dsc09083s_2

3本締めの木の枝には譲り葉がついている。これが見えないの

だろうか。あの木は何の木だと聞く人がいる???ブナじゃあな

いと頑張る。聞かれるこっちは攪乱されて頭が変になりそう。

Dsc09086s

稜線から、間もなく、なだらかな林になる。静かで誰一人いない。

シーズンの日曜日ともなると、神の川園地の日陰沢周辺に、車

が何十台も停まって、ヤタ尾根から犬越路、蛭が岳や源蔵尾根

へと回って、神の川に降りる登山者が多い。魚釣りも多い。

Dsc09087s

右手前方は丹沢の稜線が見える。手前の鞍部は金山谷乗越

になるのではないか、2本の木の向こうに茶色の盛り上がりは

臼ケ岳ではないか・・・・とまた、山を見て動かない。

Dsc09088s

2012年1月9日はまるで春のように暖かく、暮れから正月、20日の

極寒地獄に、体調崩した人間が、この日を逃していつ下山するか

と、1時に山を後にする。が、下に車を待たせていなければ、1時

間でも、この林の中に座って居たいほどのどかに木漏れ日が射

し、陽が翳ってゆくまでの一時、別天地のようだった。

  Dsc09089s   

本当にここは、ヤタ尾根だろうか。道が変わったのではないか。

昔は、登山道がはっきりとして、やや窪んでいた。今は真平ら。

見上げる木の枝張りは特にいたんではいないが、末端に欠損

が見られる。仕方ないだろうか。

Dsc09090s

道がない。何度もそう思った。

木の幹にテープが巻いてある。それはそうだろう、こんなにのっ

ぺりとしていては雪でも降ったらまるっきりわからない。左に

赤いテープが巻いてある。

Dsc09091s

樹幹から見える山を読んで、自分の所在地を確認するとして、霧

でも出ていたら、アウト!。あの高い山は蛭が岳だろう。

Dsc09093s

のっぺら棒に点々とテープが巻いている。無粋だが、安全登山の

観点から、必要なのだろう。のどかーー。ここで2時間居たい・・。

雪化粧して、踏み跡の消えた雪面に自分の足跡だけを刻む、ドキ

ドキ感・・!!。想像するだけで、楽しい。が、今は、挑戦能力が

ない!。

Dsc09094s

右手に、巨大な大室が見える。変な踏み跡がついている。

Dsc09095s

右手前方には、蛭から続いた風巻が大きく見えてきた。山は見る

方角で、がらりと変わる。

Dsc09096s

ここで指導標。

Dsc09099s

ここでも指導標

Dsc09101s

えっ!金山谷から臼が岳にはこんな起伏があったんだっけ・・・・。

Dsc09100s_2

ふと、気が付くと、枯れた熊笹がびっしり。まるで、除草剤でも掛

けて枯らしたように灰色になっている。それも部分的にあるだけ

昔は、熊笹や、草が生えていて、登山道は踏み跡が付き、それ

以外は熊笹や、草で横にそれることも困難な状態だった。

はや数年前、五右衛門沢に転落死した遭難者は、なぜ道に迷っ

たのか、不思議で仕方なくて、跡をたどってみた。そして思い当

たることは、昔はあった、笹や草の消滅だった。保護柵の中に

は青息吐息の哀れな熊笹がかなり生えていた。然し、一般登山

道には、皆無。気が動転してしまえば、どこにでも行ける。

それが今の稜線になってしまったのだ。昔、彦右衛門源頭を

小屋の下まで詰めあげた時は、最後の藪漕ぎで、ヘットランプや

首に巻いた手拭いを、笹が全部もぎ取って、気が付いて戻るほ

ど、顔面傷だらけの苦闘であった。まるで嘘のような話。

あー、このヤタ尾根がつつじ新道のように木の根が踏まれ

剥き出しになっていないことがどれほど幸せに思ったことか・・。

この尾根もやがて西の尾根のようになってしまうのだろうか。

Dsc09102s

ポールが立っている。

Dsc09103s

そしていよいよ現れた、植林地帯。この先は、流された土の下か

ら露出した岩砂礫。雨で流出し、えぐれた登山道。手入れされな

い杉林の惨状が出てくる。

Dsc09107s

ようやく林道を走ってゆくと、曲がり沢の周辺の滝が、一寸綺麗に

凍結していた。

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