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2015年9月11日 (金)

過激な8月、柱建て!

note一年のうちで一番快適な8月。山の上は別世界の涼しさ。
それに、登山者も少ない。こんな時に掃除洗濯、布団ほし、ペンキ塗り。大工をやらずに何をやる!

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いの一番はこたつの修理。蜘蛛の巣のように洗濯物を干す針金をめぐらし・・・

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足置き場を作って完了。やれやれ!

さて次はペンキ塗り!

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ところがどっこい!一事が万事素人で、何もかも生まれて初めてやること。ペンキに鉄用を買ってきて、トタンも鉄のうちだからと思ったら、トタン用を買わないとダメだったのだ。
ペンキを塗るより大変なさび落とし。

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それでも次々はがれ・・つまり穴が開いてくる。水に油を落としたようにペンキが塗れていない丸い穴が開いてくる。

結局さび落としさび落とし・・・・3回塗ってようやくOK!

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ぺンキ塗りの余禄は屋根の上で展望抜群。夕方塗ったけど、暑かった。

で、次は虫よけ暖簾。大き目2枚。楽そうで大変な仕事は針仕事。おそらくこれは私にしかできないだろう。

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とりあえず、文字をくりぬいてパッチワーク??バランスはどうよ!??なんか岳がおかしいな!岳の山の部分の止めが上がりすぎ!??縦横の線は???一刀彫でないが一筆をくりぬくので難しいのじゃヨ!

これはーーー?っと、撮影期日は5月12日ジャン。5月なんて8月よりまだいくらか忙しいのに、こんな面倒くさい事よくやっていたな!??雨が降ったんだろうな。雨が降れば土方はできないし、洗濯はできないから、こんな事をやる。然し、この岳をしみじみ見るとムカつく。今に直そう!

2枚目がないな????そうか!写真撮らなかったんンだ。

で、次は第一の柱。
昔、立っていた場所に柱を戻す工作。

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此処です。天井のハリとかいうのかな~?

二階がキシキシするので補強します。大昔、親方、なんで外したのかな~~??

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床板をポンチ釘で打っていなかったので、たたき出して、柱の入るところをくりぬきます。

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半分出来上がり。

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と、いうわけ。

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のみを持ちながら、カメラを持つ、なんと器用な小屋番だろうか?

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遅々としてはかどらず。

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ジャッキで上げは、寅さんの手伝い。

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完成!!

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下もピチーン!どんなもんじゃぁ!!ちょっと省略しすぎかな!

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ではオマケ。なんだと思いますか??

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隙間に打ち込んで、結局合わないので、ビリビリ!

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飛び出たところは、下から鋸でキコキコ!何でもアリの大工さん!
もうひと手間かけて、様々につじつま合わせ。

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そうだ!柱の下にツカイシを入れたのだ。本来ならばこの金属は、柱に止めるものだが、床の下にどうにも入らない。で、鉄の子でキコキコ・・・・・何時間かかったか親子で。

いいなぁ~~~誰も文句は言わない!師匠がいないんだから、親方もお留守だから。わが世の春だ!否、夏だ!

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で、次は二階の床の補強。都会の道路はスパゲッティと、いうが青ケ岳山荘はハムレットだ。右か、下か、この釘は何処に行っているのか?なんで抜けないのだ。エッ!??先が
まげてある!

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釘だぞ!

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ほーーーら言わないこっちゃない!のみを1丁駄目にするところだった。

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半割を当ててみて・・・。

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四苦八苦して、他人には意味不明な映像だな。

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半割を削ります。これで半日。

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木屑の海!

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ハリというのかな天井の太い柱の横に差し込むのです。一応、ピッチーーーン!とはまる。厳密に言えば失敗!
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反対側はカーテンレールを外して差し込み・・・すべて予想外。失敗の連続。
オマケオマケ!怒る人もいない代わりに手間賃も出ない。ほめる人も何もない。わが世の夏だ、夏なんだ!!!

これが、よくよく計算して考えなかったために一番大変で、予想外だった。おまけに掃除しても掃除しても、どこからかオガクズが出てきて、掃除が大変だった。小屋の中、すべてオガクズ。

さて、最後の関門は腐った柱。長年の窓からの雨の吹き込み、雨垂れを放置した結果、不安は的中。ボロボロ!!小屋番に入った6年前からすごかった。

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差し込んだ木片を抜いてみると。際限もなくボロボロボロボロ。柱はびくとも動かないので、側面からコツコツ・・・。

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切り込みを入れてバカット剥がすと、ラララララッ!!悲惨!!

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下の部分は使えないのでちょん切ります。

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大幅解体。寅さんの怪力。

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横の柱を撤去してこの付け根から、新しい柱に替えます。

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四苦八苦ようやく外すとまるで、削った鰹節のようにボロボロ!

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名物出ました馬鹿釘。金具を取るのに汗だく。鉄のL字金具をエイヤッ!動かなーーーーい!

アララ?写真がありませんね??相当パニックになっていたのでしょう。

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つまり、この左に延びている角材をすっかり取り替えました。

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カバーのつなぎを取ってみると隣の本体まで腐食。しかし、新しい金属でつなぎ直し、今日はここまで。そこにワックスなどを塗って、ついでに壁まで塗って、いらぬ仕事を暗くなるまで・・・。疲労困憊なのに私はバカ!

「高城さん帰るまでできるでしょうかね・・・・?」と心配しつつ、寅さんの時間切れ。ゴミを背負って、霧の中を下山。
力仕事の金具取をしてもらえば、跡はこっちのもの。この柱、リサイクルがうまくいくか?何でも取っておいてよかった。ちょん切ったところをかさ上げするか??四苦八苦。どうも、降りるまで間に合わないかしれない・・・。アセアセ!だが仕方ない。やるしかない!

そこに現れましたる救世主。事の次第は青ケ岳山荘のサイトから転用。HPはやがて後の記事に押されて、削除されます。残しておくには、ブログです。

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 突然、見知らぬ青年がやってきて、50年前に父が此処のおじさんに大変お世話になったと言っていました。中学から山に来ていて、スキーを滑らせてもらったり、ただで泊めてもらったりして、お礼に歩荷もしたそうです。父は先週亡くなりました。

ワッ!ショックな話!でも、誰か来てくれないかな~出来れば大工さん。今日のお客はきっと大工かも知れない!それでなければ山を下りるまで、柱の修理は終わらない!もう、1週間も病院の予約を伸ばしているのだ!小屋番は心の中でイライラ・・・。

父はおじさんにあこがれて、大人になったら山小屋を作るのだと言って岡山に山小屋を建てました。

ゲッ凄いじゃん!でも、困ったな、早いお客さんなら、2時ごろ到着する。このオガクズと木屑の氾濫はどうするのだ!掃除をせねば・・・イライラ・・・。

おじさんは今どこにいるのですか?

青根にいるよ。イライラ・・・・。

元気ですか??

病気しているので元気という訳にはいかないけど、生きてるよ!・・・・????!!!!
ここで小屋番は漸く気が付いた。父の思い出を語ってちっとも帰らないこの青年に柱建ての手伝いをしてもらおう。彼は亡き父の心を背負って、山小屋に昔の恩返しに来たのかもしれない。と、勝手に考えた。

「あなた、柱建てを手伝って。ハイ此処削って!」

エッ!僕がですか?!・・・僕は実は木工をしているのです。

木工って何?家具屋さん!残念!大工なら良かったのに!でも仕方ない、負けといてやる!はい!早く削って!

そうですか・・・ハイ!

小屋番は漸く掃除にあり付いたのでした。目出度し!

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大工さんではなかったが、大工裸足でした。恐るべし木工職人!

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調整に調整を重ね。

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何度も何度も・・調整を重ね・・・・!

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血のにじむ爪痕・・・?意味不明!
半分は小屋番。

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集中的調整の結果、奇跡的に完成をして、予定の 3 時には下山。1時間半頃小屋に来て、3時に出発だから、1時間半小屋にいたことになる。その間、珍しいことに誰も来ない山小屋に登山者2名。緊迫した状況に思わず柱の端を持って協力。彼が帰ってから、

「あの人は、息子さん?」

「へぇ~どういういきさつなの?」

「そりゃぁ感心だ、我々も好い思い出になった。好い青年だな~~!」

そうです!好い青年です!小屋はボロでも集まる人はピカピカ!
 50年前の少年が、わが子と共に桧洞丸にきました。息子しか見えないけれど・・・・。

50年前の親方様に会いに来て、こんな形で再現か?

この日の登山者、
「偶然か、必然か?・・・・必然だな!」

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語れば、素晴らしいこの人たちも、載せておこう。含蓄深いその言葉、思いやりを込めた振る舞い。全部覚えている。感動しました。いつか、忘れぬうちに記録しておきたい・・・。

いつかきっといつの日か

この小屋で会おうね

あの星あの月あの花影に

忘れはしない君の面影

という歌もある。人は忘れられないうちは生きている。だから妻であり友であり子であり家族なのです。

ありがとう!又、いつの日か、きっといつの日かに続く・・・・。

































































































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