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2016年5月 7日 (土)

連休悲喜こもごも!

今年の、ゴールデンウイクーは、晴れた日に恵まれた。それが何よりだったかもしれない。

然し、ありがたいことばかりでもない。初日の29日に縦走してきて疲れた登山者が、酒を飲み皆が寝静まってから、嘔吐。隣の登山者までとばっちりを貰い、パニック。毛布4枚、枕カバーの後始末に、本人を下におろして、顔や手を洗ってもらい、咳をする登山者の介護と合わせ、夜中の2時。明日明後日の仕事に不安を覚える。

案の定、風邪がうつったのか過労がプラスか、1日、2日と体調不良、咳が始まった。
タクシーで嘔吐すると損害迷惑料が3万円という。清掃して終わるまでお客を載せることができない。然し、タクシーは水道のあるところだ。山には水がない。この寝具を捨てるか下げおろすか?難題は終わらない。結局下におろした。また新しい寝具を上げるにはボッカ代がかかる。タクシー損害代が高いと言ってはいられない。おまけに体調不良のおまけつきだ。

しみじみ何度も思う。ばてているときは、ご飯を食べても酒を飲んでも回復はしない。足でもマッサージして、梅干しでも食べて水でも飲んで安静が一番。何よりも自分の体調を把握すること。焦ってくると、冷静な判断を失う。おまけに小屋番の助言を聞きたがらない。立場が反するからだろうか。雪男みたいな小屋番でもいれば
「ハイ!」なんていうかどうか?大概隠し酒をお茶のペットボトルに入れて持ってきて、気が付くと手が付けれないようになっているのが多い。

因果な商売だ。真面目に山小屋のあり方、方針に従って、特殊な場所での仕事をわかってやろうと一生懸命な登山者もいる。涙ぐましいありがたさだ。

こんな時、そりこみを入れた大男がやってきて、おっきい声で、怒鳴っているかと思うように話す。一難去ってまた一難かと思えば、朗らかで、超優しいお兄さんだった。

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「昔、親が、ツアーでこの山に登り、お互いが出逢った。それが縁で結婚し、僕がいる。両親が出逢った山を見に来たのだ。この山に登っていなかったら、僕は生まれていなかったかしれない」

その言葉は、風貌に似あわず、命の感謝がにじみ出ていて、友人との会話には優しさがあふれていた。仲のいい二人だった。

「眺めのいいところだ、気分のいい見晴らしだ!」と、連発してやがて休憩が終わり、構造階段を10歩ばかり登ると、
「わっ!苦しい!足痛いぞ!」と大声を張り上げて帰って行った。最後まで面白かった。
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お澄ましした心算です???

ご両親もさぞ、こんなにやさしい元気な息子さんを授かり、幸せを感じているだろうと、しみじみ思った。疲れた心が温まる思いだった。

ほかにも、ありがたい思い出の滋賀さん。米沢さん。森本さん。いっぱい触れ合いがあった。山小屋って、つらいことも多いけど、しみじみありがたい。その人の存在に教えられる。

みなさんありがとう。大酒飲まないでね。(と、最後はここに落ち着くのでアール)

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