草木の心

2007年10月31日 (水)

小品盆栽

 石づきの欅の紅葉がはじまった・・・・。丁度1年前、10月7日テレビで高名な画家の再放送をやっていた。画家のおっしゃる事は「草木は媚びて咲かない。無心でいるから美しい」????この言葉にギギギーと歯車が逆送するような気分になった。Dsc01506

草木の無心。人間の無心って何だろう。放心状態だって無心と言えば言えないことも無いが、この場合無欲と言う事だろうか・・・・草木は無心である。と、かなりよく聞く言葉だがその人はそのように見えるだけで、別に草木のことをわかって言っているとは思えない。植物と身近に長々接して言える事は、植物は媚びる。媚びる対象は太陽であり水であり土であり空気、つまり風であり虫であり・・・・。。という気がする。だから人目につかない所のものほど美しい。人に対して媚びないから、異次元の艶、勢いがあるのであって、人が見れば感動を呼ぶのだろう。草木は自分自身と大自然に媚びるのである。人間に対して媚びる草樹は生け花、盆栽、と言われる類でそれを扱う人間の力、心と技量にかかってくるためあらかたの草木は力を失う。人の気を引くように意識して活けられた草花はそのように観えるからつまらない。昔、寄せうえを造っていて予算は幾らで手ごろなこの位のもの・・・。と出来上がった鉢が私は原価2500円です。わたしは3500円です。と情けなさそうに並んでいるのには吃驚して以来、売買を目的とした造作はやめた。どこにもやらないよずっとずっと傍にいな、大事に育てるよ。と言うような思い、採算度外視で造った物は惚れ惚れとする。そういうものこそ早く売れてゆく。その時は辛いが「何時までも元気で持ち主のなぐさめになるように・・・・」と祈る思いになる。そんなメモが出てきた・・・・。 ふーん・・・・。以下売る気の無い商売を意識しないで育ててきた?あるいわ枯らさないで来た小品・・・・。ドンなもんか・・・。見る人次第。

Dsc01509_3この樹は20センチばかりの深山霧島つつじ。挿し木して25年になる。幾らと言われてもなんと答えればいいか分からない。長年のうちにラベルは錆びてどこかへいってしまう。商売人としたらサイテイなモラル。

Dsc01511 この樹も深山霧島で白花。樹形はめちゃくちゃ。閂はあり車もあり癖がひどくてとても教科書通りの樹ではない。がこれも25年前から気になって気になって手を掛けてきた。5年前か?もっと前さつきの先生という人がやってきて、此処で好い樹はこれとこれとこれと・・・・と5つばかりの鉢を指した。そのなかにこの深山きりしまつつじが入っていた。意外だったがやっぱりと思った。山Dsc01513に入るととでもじゃあないが1の枝 2の枝3の枝、懐深く頭下げ・・・。なんていう木ばかり無い。が、どれもそれなりに個性あって感動を呼ぶ。まして深山きりしまや這松のような高山のものは、風雪に潰されはいまわっている。そういう姿が人知及ばぬ自然の妙技、赴き深いのだ・・・・と勝手に思っている。

数少ない文人。この樹はずいぶん後釜。18年ぐらい。クニョクニョクニョと曲がっている。勝手に曲がっているのが面白い。

Dsc01516 当園自慢のギボシの紅葉。黄葉と言うのだろうか?いま頃きっと黄色になる。この黄色の縞が面白い。実に美しいのだ。ほんの1日の美。

統計上で言えば離れてゆく草木は、ぱぁっと光る。その時は間違いない。枯れるときも同じ。この意味が分からない。草木に意思も欲も好き嫌いもDsc01510 有る位までしか分からない。

 羽蝶蘭が咲いている時期で無いばっかりに書くことが無くって面白くない事まで書いてしまった。アーァ又評判が落ちるだろう。シーラネ・・・・アーオイ・・・っと。

Dsc01512

おまけ。

もひとつおまけ。Dsc01515_2

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