此れが犬越路の関所か

2009年3月19日 (木)

樹木精霊

Dsc02930_3 何十年か前の2月27日。そして今年、奇しくも季節は一ケ月と違わないこの3月15日、犬越路探索で、我輩とも有ろうものが道に迷った。原因はこの樹だ。

登るときにはまるっきり気がつかなかった。久しぶりに通る様子の変わった山道の行き先を捜すのが精一杯という状況で、この木のそばを通る道は失せていた。登りつつ、あの木は今どうなっているだろう・・・枯れてしまったか?それとも・・・と心の隅に掛っていた。目的の鞍部に立ったときは、晴れ晴れとした景色の美しさに追いやられて、あの樹のことは消えていた。然し、下って行くと目の前にドーンとこの樹が現れた。えーっ!!あの樹ジャン!ここですっかりこの樹以外の思惑が飛んだ。あのぎっくり曲がった樹形。妙に印象深くて、此処を通ったときに写真を撮った。始めて丹沢に登ったのが、何故かわざわざぐるっと回ってこの反対側の犬越路地点からだった。そして今、間違いない。数年前の集中豪雨で崩れた砂利の堆積の中に、堂々と立っている。何倍にも育って。幹肌は活き活きとして、弱っている風ではない。上から見るとまるっきり違う。下に降りて行って写真を撮ろうと回り込むと傾きかかった陽が逆光となってまるっきり撮る事ができない。そこで樹の周りをぐるぐる回る。犬越路ぐらいと、馬鹿にして確りめのスニーカーで、よしとしたがズズズーと足が潜り、この丹沢特有の角々した砂利の痛いこと。予想外の蟻地獄。山道は馬鹿にしてはいけない。そこで漸く何とか写真を撮り、根元はかなり埋まっているが胸までというほどではない。根元ごと土ごと押されたという感じではない。何十年ぶりのご対面。そうか生きていたのかそれもこんなに大きくなって・・・良く生きていたなー逆境にも耐えて!!初めにあったのは何時だったろう、帰ったら調べてみよう。懐かしい、お前は偉い、尊敬!たった今は花よりももしかして「アナタサマガスキ!」何時の日か再び逢う事があるだろうか?無いかもしれない・・・・。無いかもしれないなー・・・・。ふと見ると道が無い。エーッッ!!見渡す周りは河原毛地獄。うろうろして良くみると左の山手に一直線の筋が見える。そうかあそこが道か。仕方ない。四つんばいで登り、上りきった道の杉木立の中Dsc02931からパチリ。まるで此れが仕切りで、鉄格子であっちとこっちに隔てられたようにみえる。此れじゃあ分らない。人並みの時間で下りていけそうかと思っていたが、私も逢いたかった!お傍にどうぞ!と、この樹に呼ばれ、此れが我輩には関所となった。50分のところを1時間越えた。

Photo_2

昔の写真を調べるまで4日かかった。

又いつか会えるか。

又いつかあえることがあろうか。

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